連日の大谷選手報道に“違和感”も… 注目したいもうひとりの“日本人”が挑むワールドシリーズ
MLBロサンゼルス・ドジャースに所属する大谷翔平選手は、先日には1試合で3ホームラン、投手としても6回3分の0を10奪三振無失点に抑え、同僚のムーキーベッツ選手、フリーマン選手といったMVP受賞経験もあるスター選手をも感嘆。日本時間10月25日から行われているトロント・ブルージェイズとのワールドシリーズ進出に大きく貢献しました。
歴史上でも類を見ない活躍に、日本人として大いに沸き、その一挙手一投足を知りたいと連日大きく報道されています。ニュース番組はもちろん、ネットニュースでも見ない日はないでしょう。
しかし、このワールドシリーズでは、ドジャースに所属する選手以外にも日本人が活躍していることをご存じでしょうか。
それは、昨季まで日本ハムファイターズで選手として活躍していた加藤豪将さんです。加藤さんは、2013年にニューヨークヤンキースにドラフト指名されて入団、複数球団を渡り歩いて2023年に日本ハムファイターズに入団、昨季限りで引退しました。日本国籍を持つ選手としては、ドラフト指名によって入団し、メジャーデビューまで果たした史上初の選手です。
昨季時点でまだ30歳と年齢的には若いながらも、突然に引退発表に驚いた人もいたでしょう。その後、加藤選手はメジャーデビューを果たしたブルージェイズでフロント入りし、分析担当を担っています。ワールドシリーズ進出を決めたその日には、グラウンド内で奥様と肩を組む笑顔のツーショットを自身のInstagramに投稿していました。
大谷選手を扱うニュースで違和感を覚えたのは、加藤選手のケースだけではありません。同じ地区で優勝を争ったサンディエゴ・パドレスにはダルビッシュ選手や松井選手が所属していますが、ドジャース戦でダルビッシュ選手が登板、さらに勝ち投手になったとしても、日本のニュースでは大谷選手にばかりフォーカスがあたります。松井選手も今季は61試合に登板し、ブルペンに欠かせない存在として活躍しました。
大谷選手の活躍に注目が集まるのは当然ですし、大スターの活躍を誰もが見たいと思うのは自然なことでしょう。ただし、その周りにも夢を追い活躍する選手がいることに目を向けてみると、さらにMLBが面白いものとなるのではないでしょうか。

加藤豪将さんのInstagramより


