高校野球の熱中症に終止符? 2部制導入に都道府県の対策が続々

高校野球の熱中症 (写真AC)より

徐々に暑さが本格的になるなか、日本の夏の名物ともいえる「夏の高校野球」について、気になるニュースが続々とあがってきています。

高校野球といえば、コロナ禍が空け、昨年は久しぶりに応援歌のある高校野球が戻ってきました。一戦に全ての想いをかける球児達の熱い戦いは、毎年観ている人を魅了してくれます。しかし、近年は希に見る酷暑により「熱中症」という別の問題が勃発。ネット上では、毎年のように賛否両論に様々な意見が飛び交っています。

たとえば、「ドームでやれば良いのでは?と思う」「秋にしたらいいじゃんと思います」など、暑い中でやる必要はないのではないか、という根本的ない意見が見られます。このような意見へは、「選手の体調が心配だし、それで良い」「良い試みだと思います」などの賛成意見が多数見られました。ただ、その一方で、「甘ったれるな」「夏に暑い中でやるからこそ高校野球です」という厳しい声もあります。

とはいえ、毎年のように体調不良者が多数出ており、命にもかかわる「暑さ対策」には国も力を入れ、昨年も厚生労働省のホームページには「日中の外出を控える」「日陰の活用」といった内容が掲載されていました。注意喚起だけではなく対策が必要になってきているのかもしれません。

現場の実態や意見を汲んでなのか、今年の甲子園大会から3日間は、最も暑い時間を避けた「2部制」が導入されます。3日間と限定的なことから、試験的な意味合いがありそうですが、徐々に変わってきているようです。

変わってきているのは地方大会でも同様で、今年は大会進行方法を変更して実施する県もあるようです。たとえば三重県や千葉県は原則として1日の同一会場でおこなう試合数が2試合になります。昼の暑い時間帯に試合をすることを避ける目的があるようです。

ちなみに今年は春の大会から「飛ばないバット」に変更されており、「熱中症」や「バット」と、環境面と道具から安全性が求められているのでしょう。

毎年当たり前の様に行われていた夏の高校野球。安全面の課題を乗り越え、安心して球児の輝きを応援したいですね。

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