ならず者が天下を獲る? 新日本プロレスのエル・デスペラードが人気を集める理由とは
これらかのプロレスをけん引するセクシーマスクマン
新日本プロレスのJr.ヘビーを象徴するレスラーのひとり、エル・デスペラード。新日本プロレスの公式サイトによると「身長、体重、出身地など、すべてが謎に包まれた正体不明のマスクマン」と書かれている。2014年1月5日にデビューを果たして以来、数々のベルトを獲得してきた実力者です。
筆者の好きな彼の試合は、2022年9月12日に行われた「タカタイチデスペマニア」で行われた葛西純との戦い。ノーDQマッチという反則裁定のない試合形式で戦った2人は、全身血だらけになりながらも熱い戦いを見せてくれました。試合後、勝利を収めたデスペラードに対して葛西は「死んでもいい覚悟なんて捨ててしまえ。死んでもいい覚悟なんていらねえんだよ!そうすればオマエはもっと強くなる」と熱いメッセージを送っています。
この試合の前に「死んでもいい覚悟でリングに上がる」と言っていたデスペラードへの先輩からの心からの言葉でした。この言葉を受け取ったエル・デスペラードは、ここからさらにプロレスラーとして大きくなったと筆者は考えます。
その後もデスマッチスタイルの試合をしたり、他団体の選手と積極的に絡んだりするなど、かつての新日本プロレスのレスラーであれば考えられないような幅広い活躍を見せています。
一見、クールで怖そうにも見えるエル・デスペラードですが、2023年10月31日に日本テレビ系列の『踊る!さんま御殿!!』に出演したときには、「神メンタルvs弱メンタル」をテーマにしたトークで、弱メンタルなエピソードを披露していました。ギャップのあるところも彼の魅力のひとつでしょう。
Jr.ヘビー級の選手で誰が一番強いのかを決める「BEST OF THE SUPER Jr.31」にて、2024年6月3日に行われた準決勝で勝利したエル・デスペラードは、6月9日に行われる決勝戦ではどのような試合を見せてくれるのか、今から楽しみです。
今回の決勝戦の勝敗に関わらず、エル・デスペラードの躍進は止まることはないでしょう。筆者としては新日本プロレスだけに留まらず、日本のプロレス界を背負う存在として、リングの内外で活躍してもらいたいと思っています。これからの活躍に目が離せません。