祝!ダルビッシュ日米200勝! 挫折から日本投手陣のリーダーへ

200勝達成を果たしたダルビッシュ有投手のインスタグラム(darvishsefat11)より

2024年5月20日、メジャーリーガーのダルビッシュ有選手(パドレス)が、日米通算200勝を達成しました。200勝以上達成(日米通算含む)は27人目で、ニューヨークヤンキースや広島東洋カープなどで活躍した黒田博樹氏以来、8年ぶりの快挙達成となります。

この日のダルビッシュ選手も、盤石の投球を見せてくれました。本来であれば昨日5月19日の登板予定でしたが、雨天によってスライド登板になり調整が難しいなか、150キロ前後の直球やシンカー、120キロ台のカーブなどで7回99球を被安打2、無失点で降板しました。4月下旬に一時戦線離脱しましたが、5月に復帰してからは20イニング以上を無失点と安定した投球を披露し、3連勝で一気に大台を達成しています。

そんな輝かしい実績を持つダルビッシュ選手といえば、昨春のWBCで投手リーダー役を務めるなど、理論派で大人なイメージを持っている人もいるでしょう。しかし、2005年にドラフト1位で日本ハムファイターズに入団した当初は、週刊誌にスクープされるなど、「ヤンチャ」なイメージがつきまとい、順風満帆なスタートではなかったと感じます。

東北高校時代も甲子園に出場していますが、成長痛や怪我に悩まされ、なかなか満足のいく投球はできなったそうです。

飛躍を遂げたのはプロ2年目のこと、12勝を挙げ、端正なルックルと長い手足でまるでモデルのような出で立ちも相まって人気も爆発します。さらにプロ3年目の2007年からは5年連続防御率1点台、2007年と2009年シーズンには、最優秀選手(MVP)に輝き、名実ともに日本を代表する選手へと飛躍しました。

そして2012年にはポスティング制度でレンジャーズに移籍し、MLB挑戦。2013年に奪三振王、2020年には短縮試合(新型コロナの影響)ながら最多勝に輝き、途中で怪我による手術などを乗り越えながらも着実に結果を残し続けています。

現時点までに日本で93勝、MLBで107勝をあげ日米通算200もの勝利を手にしたダルビッシュ選手は今年で38歳になります。パドレスとの契約期間は2026年まで。その力はまだまだ衰えを感じさせず、今後も日本のリーダーとして牽引してくれることでしょう。






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