高卒直「メジャー挑戦」の2刀流「森井翔太郎」最初の壁は多くの日本人メジャーリーガーを苦しませた“あの球”
昨年ドラフト候補と目されながら自身の思いを貫き、メジャー挑戦を表明した森井翔太郎内野手が、2025年5月23日(金)放送の『バース・デイ』(TBS)に出演。キャンプの様子やオープン戦の様子などが放送され、慣れない球に苦しむ一幕もありました。
森井選手といえば昨年、偏差値70以上という桐朋高校に在籍中に投手として最速153キロ、野手としては通算45本塁打に100メートル走11秒6という凄まじい記録を残し、ドラフト上位指名もあるのではないかと話題になった選手です。
その森井選手は現在MLB「アスレチックス」のルーキーリーグに所属し、メジャーまで昇格するのはわずか10%という狭き門に挑戦しています。
球団スタッフも森井選手に期待を寄せているようで、日本ではあまり馴染みのない「逆シングル」の捕球練習などにも取り組み、慣れない環境ながら母のサポートを受けつつ、充実した表情を見せていました。
「日本人はよく身体能力で劣ると言われるが、そうは思わない。ひとつずる課題を見付けて克服していけば上がっていける」と自信も見せていましたが、実戦が始まるとその課題は浮き彫りになったようです。
それが「速球」への対応です。MLBではルーキーリーグでも150キロを超える速球を持っているのは最早当たり前の世界。最近では、現横浜DeNAベイスターズの筒香嘉智選手なども、メジャー時代に速球の対応に苦労し、なかなか結果に結びつかなかったといわれているように、多くの日本人メジャーリーガーを苦しめてきた球です。
番組内では、実戦形式のバッティングやシーズン開幕戦で、速球にタイミングがあわなかったり、差し込まれたりする場面が映し出されました。しかし、そこは流石の森井選手。2戦目には速球をレフト前に弾き返し、“初ヒット”を記録しています。
番組最後には好成績を残しているとナレーションされているとおり、最近の一部スポーツ記事では、ルーキーリーグで3割近い打率を残しており、挑戦1年目ながら1Aへの昇格も近いのではないかと言われています。
誰も歩んできたことの無い道にも物怖じせずに挑戦し、確実に成長を遂げてきている森井選手の挑戦から今後も目が離せません。