前半終えた大谷翔平選手の打撃タイトルのライバルは? オールスターの装いも話題に

レッドカーペットを歩き終えた真美子夫人と大谷選手 MLB Japan公式Xより

MLBでは2024年のシーズンも前半戦が終了し、オールスター期間に入っています。ロサンゼルスドジャースの「大谷翔平」選手は、今シーズンは右肘の手術明けとあって打者に専念していますが、毎日のようにその異次元の活躍を見せ続けてくれました。では、前半の成績でタイトル争いのライバルはどのような選手になるのでしょうか。

前半は97試合が消化され、大谷選手は94試合に出場しました。ドジャースはナ・リーグに属し、同リーグでの打率は2位の3割1分6厘を記録。1位はミルウォーキー・ブリュワーズに所属する「クリスチャン・イエリチ」選手が3割2分6厘の成績を残しています。

イエリチ選手は怪我による影響で近年は思うようなシーズンを過ごせていませんでしたが、2018年には3割2分6厘、36本塁打でナリーグMVPに、2019年には3割2分9厘、44本塁打で2年連続首位打者に輝いたこともある強打者です。この年は40本塁打30盗塁の偉業も達成しています。日系3世でもあるイエリチ選手は、今シーズンは復活ともいえるような成績を残しており、最終盤まで目の離せないタイトル争いが繰り広げられるかもしれません。

大谷選手の真骨頂ともいえる本塁打は、1位の29本塁打です。2位は「ザ・ビッグ・ベアー」の愛称で知られるアトランタ・ブレーブスの「マルセル・オズナ」選手で26本を記録しています。オズナ選手はこれまで2017年の37本塁打が最高成績で、この年のシルバースラッガー賞に輝いています。まだ3本差でパワーを持ち味にするオズナ選手相手に油断はできませんが、大谷選手であれば本塁打王に輝いてくれるのではないでしょうか。

打撃3部門で最も厳しそうなのが、69打点で3位につける打点部門でしょう。同じくオズナ選手が1位につけ77打点、2位にはフィラデルフィア・フィリーズのアレク・ボーム選手が70打点を記録しています。この部門は自身の前を打つ打者が塁に出ているかどうかも影響されますが、その点は大谷選手は強豪のドジャース所属と問題なさそうです。ただし、同僚で大谷選手の前の1番打者として活躍していた「ムーキーベッツ」選手が故障離脱してからは大谷選手が1番を打つ機会が多いため、ドジャース下位打線が塁に出てくれるかどうかが鍵を握りそうです。

とはいえ、この部門の1番の問題は得点圏打率にあるでしょう。今シーズンの大谷選手の得点圏打率は、2割3分3厘です。対するオズナ選手は3割1分9厘、ボーム選手は3割2分3厘と大きく離れています。後半戦はいかに得点圏で大谷選手らしい打撃ができるかどうかが重要になるでしょう。

また、今シーズンの大谷選手は盗塁でも23盗塁と、3位タイの成績でオフシーズンに取り組んでいたスピードのトレーニングが功を奏しているようです。ただ、こちらは異次元のスピードで話題になっているシンシナティ・レッズの「エリー・デラクルーズ」選手が46盗塁と圧巻の成績を残しているため厳しい状況です。大谷選手には日本人選手初のMLBでのトリプルスリー達成が期待されます。

大谷選手はオールスター(日本時間7月17日)前日の取材で前半の成績について「リハビリが順調で試合にこれだけしっかりと出られたことが一番良かった」と、97試合のうち94試合に出場したことに手応えを感じていました。後半戦についても「試合で必ず出る反省を活かしていけば良いシーズンになるのでは」という内容を語っています。

オールスター前には、真美子夫人の手を取り、談笑しながらレッドカーペットを歩くと、スーツの裏地に忍ばせた愛犬の「デコピン」の刺繍を披露してファンを喜ばせた大谷選手。後半戦もその打棒に期待されます。

※首位打者争いをしているイエリチ選手
https://x.com/brewers/status/1777499205864460748?s=46&t=kr8jJFCq0agzsJwipqUSQw

※本塁打争いのライバルオズナ選手の本塁打
https://x.com/30r9gmamuy3gudj/status/1811248268694983084?s=46&t=kr8jJFCq0agzsJwipqUSQw

※異次元のスピードを見せるデラクルーズ選手
https://x.com/reds/status/1802412974402879994?s=46&t=kr8jJFCq0agzsJwipqUSQw







 

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