2024プロ野球も半分終了…広島菊池以上の守備力?噂の選手は「半分ルーキー」

m_tanaka2より

2024年のプロ野球も7月3日の時点で全ての球団が72試合以上を消化し、半分以上の試合数が終りました。パリーグでは故障者が多い事情がありながらも「福岡ソフトバンクホークス」が既に2位と12ゲーム差を付ける圧倒的な力を見せ付ける一方で、セリーグは1位から4位までが2.5ゲーム差のなかでひしめきあうなど、混戦模様を呈しています。

 

後半戦に向けてまだまだ展開予想が難しいなか、「半分ルーキー」な内野手が10年連続ゴールデングローブ賞を獲得した名手・菊池池涼介選手(広島カープ)以上の守備成績を残していると話題になっています。

 

その選手は田中幹也選手(中日ドラゴンズ)です。田中選手は2022年ドラフト6位で亜細亜大学から入団した2年目の選手で、今年は正二塁手として活躍しています。元々守備力を評価されていた選手でしたが、ルーキー年の昨年はシーズン開幕前に怪我で離脱し、そのまま公式戦に出場することはありませんでした。そのため、公式戦としては今年がはじめての「半分ルーキー」といえます。

 

166センチ68キロと、成人男性としても小柄な部類に入る田中選手ですが、ここまで66試合に出場し「失策0」と圧倒的な守備力を武器に日増しに注目度が高まっているのです。

 

同じセリーグの二塁手と比較すると、前述の菊池選手が69試合出場で失策2、昨年のゴールデングローブ賞の中野拓夢選手(阪神タイガース)が74試合出場で失策3、守備力に定評のある吉川尚輝選手(読売ジャイアンツ)が75試合出場で失策2、日本代表の経験もある山田哲人選手(東京ヤクルトスワローズ)が47試合出場で失策3、昨年WBCでも活躍した牧秀悟選手(横浜DeNAベイスターズ)が62試合出場で失策10と、名だたる選手を差し置いて高い数字を記録していることがわかります。

 

また、近年重要視されつつあるセイバーメトリクスの守備を総合的に表した数値「UZR」(平均的な数値を0としどれだけ失点を防ぐことに貢献できたかを表す数値)でも、「株式会社DELTA(https://1point02.jp/)」のデータによると、6月15日の時点で、吉川選手に次いで2位に位置しており、失策が少ないだけでなく広い守備範囲などでも貢献していることがうかがえます。

 

ちなみに、現時点で両リーグあわせて規定回数に達している選手の内野手のなかで、守備率10割を記録している選手は田中選手のみです。

 

田中選手の高い守備力は度々話題にあがり、その華麗な体捌きやアクロバティックな動きから「忍者」と比喩されることもあります。これから後半戦を迎え、披露もたまりやすい時期にもなりますが、小さい体に秘めた類い希な能力でファンを魅了し続けてもらいたい選手のひとりといえるでしょう。その先には、新人王など新たな可能性も見えてくるかもしれません。

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