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「青木宣親」希代のヒットメーカー 先輩石川の引き留めにも揺らがず【~惜別~野球人】

青木佐知さんの公式インスタグラムより

プロ野球「東京ヤクルトスワローズ」の青木宣親選手が惜しまれながらも引退を決意しました。この記事では青木選手のこれまでの功績を振り返ります。

 

1982年生まれの青木選手は今年で42歳、プロ野球選手としては大ベテランの選手ですが、昨年までは若手に負けない打力でレギュラーの一角を担っていました。

 

大スターの印象が強い青木選手ですが、高校までは全国的に知名度の高い選手ではなく、高校時代は投手で、早稲田大学進学後に本格的に野手に転校しています。大学の同期には

鳥谷敬氏(元阪神など)、比嘉寿光氏(元広島)、由田慎太郎氏(元オリックス)、さらに1つ上には現役の和田毅選手(ソフトバンク)と、蒼々たるメンバーが揃っていました。

 

大学で活躍した青木選手は主に走力が認められ、ドラフト4位で入団すると、1年目にはイースタンリーグで首位打者、2年目には1軍で最初は苦しんだものの1番に定着。その年には首位打者、最多安打、新人王に輝き、安打数はイチロー氏以来の200本安打を達成とスター街道を駆け上がっていきます。

 

その後もチームの主軸を任され、WBCでも活躍した青木選手は、2012年からMLBに挑戦。青木選手ほどの実績を持ってしてもテスト入団のような形で入団すると、打率.288、10本塁打、30盗塁と結果を残してレギュラーの座を勝ち取りました。その時には結果を残さなければと左足が肉離れになりながらも試合に出続けたそうで、その必死さが伝わるエピソードが残っています。

 

2018年に日本球界に復帰すると、既に30代後半でありながらその打棒は健在で、チームに欠かせない存在になりました。

 

今シーズンこそ61試合出場、打率.192と不調ではありましたが、1軍登録抹消後も「残ってほしい」と懇願されてチームに帯同し、若手を鼓舞していたといいます。

 

現在までに日米通算2723安打は歴代5位、日本での通算打率.313は歴代6位にあたります。極端に低く構えたり、体を揺らせたりしながら打つ独特な打撃フォームは、多くの野球人が一度はマネしたことでしょう。身長175センチと、プロ野球選手としては決して大きくない体で結果を残し続けるために試行錯誤した結果なのかもしれません。

 

引退会見では、同僚で先輩の石川選手に引き留めにあったことを明かしていますが、それでも揺らがなかったところにも、青木選手の意思の強さが見て取れます。

 

2006、2009とWBC2連覇を果たした立役者でもある青木選手には、第2の青木選手育成に期待したいところです。

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