激減したドラフト指名公表 2024年のドラフト会議の見どころは?
今年も多くの野球関係者にとって命運が分かれる日がやってきました。「2024年プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」が本日24日に開催されます。
今年は例年に比べて大学生の選手が豊作といわれ、“大学生BIG5”と呼ばれる選手に注目が集まっています。野手では10年にひとりのショートとも評価される宗山塁選手(明治)、強打の外野手の西川史礁選手(青山学院)、評価上昇中の渡部聖弥選手(大商大)があげられ、投手では154キロ左腕の金丸夢斗投手(関西大)、21日に最速を更新したばかりの160キロ右腕の中村優斗投手(愛工大)が名を連ねます。彼らはいずれも1位で指名されると予想されています。
この時期までには、プロ野球の球団は例年であれば「ウチは1位は誰でいく!」と指名公表する球団が出てきますが、今年は広島カープの宗山選手のみと少ない状況です。これに比べて一昨年では9球団が指名公表し、単独指名の多い傾向にありました。それも踏まえると、今年は人気の選手に1位指名が偏ることも予想されます。
事前の評価を考えれば、やはり左腕の中村選手はどの球団も喉から手が出るほど欲しいところでしょう。また、球速も伸びてきている中村選手と、彼らふたりには指名が重複するのではないでしょうか。さらに、広い守備範囲と安定したスローイング、ミート力に定評のあるバッティングなどから高評価が並ぶ宗山選手も、ショートというポジションからも指名重複が予想されます。
そうなると、初めから外れ1位狙いではなく、単独指名狙いの球団もありそうです。そのほか、清原和博氏の息子の清原正吾選手(慶応)の指名はあるのかにも注目されます。仮に指名があったとすれば、中学高校で野球から離れていた選手のサクセスストーリーは他の選手にも道しるべとなるかもしれません。
また、毎年ナンバーワンの選手を指名するなど、ドラフトではどこか独自路線を貫く日本ハムにも注目です。今年は二刀流で勉学もできる森井翔太郎選手(桐朋)が早々にメジャー挑戦を表明しています。森井選手は投げては最速153キロ、野手としてはショートやサードを守り、高校通算45本の二刀流選手です。日本ハムといえば、大谷翔平選手(現ドジャース)の強行指名があったことからも、サプライズ指名はあるのか注目されます。
「2024年プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」は、TBS系列ほか、CS「スカイA」で生中継の予定です。
ネット配信では「U-NEXT」、「Sports Bull」でライブ配信が予定されています。地上波では途中で中継終了も予想されるため、最後まで確認したい方はネット配信が良いでしょう。
球児や多くの球団の命運のかかった1日をチェックしてみてはいかがでしょうか?また新たな物語が生まれるかもしれません。
※今年のウェーバー順はパリーグ6位の西武からです。