誰か本命に予想していた? G1 CLIMAX34で驚くべき活躍を見せているEVILの快進撃

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あの悪役レスラーの活躍ぶりにファン歴30年の筆者もビックリ

新日本プロレスのG1 CLIMAX34において、驚くべき活躍を見せているレスラーといえば、EVILの名前があがるでしょう。悪役レスラーである彼がここまで連勝を続けている状況に、ファンや関係者から驚きの声があがるのと同時に、プロレス界に新たな波紋を広げています。EVILの躍進は、彼の過去の経歴や現在の状況を考慮すると、筆者にとっては予想外の展開でした。

もともとEVILは、内藤哲也率いるユニット「LIJ」のメンバーとして活躍していました。2019年にヒールターンし、「HOUSE OF TORTURE」というユニットを結成してからは、ユニットのリーダーとしてその地位を確立。試合中の反則行為も厭わない彼のスタイルは、観客に対しても向けられ、時には挑発的な態度を取ることもあります。

G1 CLIMAX34でEVILは、内藤哲也や鷹木信悟、SANADAといったかつてLIJで同じ釜の飯をくったレスラーたちと同じAブロックにエントリーされ、ここまで無傷の5連勝を果たしています(2024年7月31日現在)。年に一度の大舞台であるG1 CLIMAXでも、彼の戦いぶりは変わりません。巧妙な反則行為を織り交ぜつつ、決定的な瞬間には圧倒的なパワーと技術で相手をねじ伏せ、ここまで勝利を積み重ねてきました。

一部のファンからは、EVILの反則行為に対して「新日本プロレスをふざけた会社にした」との非難もあがっている一方で、「EVILが新日本プロレスに新たな風を吹き込んでいる」と評価するファンもいます。賛否両論があがっているのは、それだけ注目されている証拠といっていいでしょう。

このまま勝利を重ね、もしEVILがG1 CLIMAX34を優勝したらどうなるのでしょうか。新日本プロレスの至宝であるIWGP世界ヘビー級王座への挑戦も視野に入ってくるでしょう。果たしてその時も、反則行為を織り交ぜた試合運びを見せるのか、気になるところです。

これまで今と同じようなブロック制で行われたG1 CLIMAXで、全勝優勝を遂げた選手は2人しかいません(1996年の長州力と2006年の天山広吉)。ここにEVILの名前が並ぶのか、今後の試合も注目したいところです。

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