「ボーク」って何? ピッチャーが気を付けたい反則投球を解説!
野球の試合で、ピッチャーがボールを投げる前に、審判が「ボーク!」と宣言する場面を見たことがあるでしょう。でも、「ボークって何?」「どうしてボークになっちゃうの?」と疑問に思う人もいるのではないでしょうか?
野球のルール違反!?「ボーク」ってどんな反則?
ボークとは、ピッチャーが投球する際に、ルールで決められた動作をきちんと行わなかった場合に取られる 反則投球 のことです。
野球には、ピッチャーが投球動作中に バッターやランナーを騙すような行為 を防ぐためのルールが細かく定められています。 ボークは、これらのルールに違反した際に、審判がピッチャーに与えるペナルティです。
どうしてボークになるの? ピッチャーがやってはいけないこと
ボークを取られる理由はたくさんありますが、ここでは、子供たちにもわかりやすいように、代表的な例をいくつか紹介します。
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軸足ズルズルはダメ! しっかり足を付けて投げよう!
ピッチャーは、投球動作に入る時、どちらかの足を軸足として、投手板に足を付けていなければいけません。投球動作を始めたら、軸足を投手板から完全に外すまで、ボールを投げるか、一塁に送球しなければいけません。軸足をズルズルと動かしたり、途中で軸足に乗ってしまったりすると、ボークを取られてしまいます。
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投げる!と決めたら最後まで! 途中で動作を止めたり、フェイントはダメ!
ピッチャーは、一度投球動作を始めたら、途中で止めたり、フェイントをかけたりしてはいけません。投球動作を途中でやめてしまうと、ランナーは盗塁するタイミングが分からず、混乱してしまいます。フェアプレーの精神に反する行為なので、ボークの対象になるのです。
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ランナーがいないのに牽制はダメ!
牽制とは、ピッチャーがランナーの盗塁を防ぐために、塁に向かって投げる動作のことです。しかし、ランナーがいないのに牽制をすると、ボークになります。なぜなら、ランナーがいないのに牽制をするのは、バッターのタイミングを外したり、集中力を削いだりする、不正な行為とみなされるからです。
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セットポジションのルールも忘れずに!
ピッチャーには、「セットポジション」と「ワインドアップポジション」という、2つの投球姿勢があります。セットポジションとは、両足を投手板に揃えて、静止した状態から投球動作に入る姿勢のことです。このセットポジションにも、いくつかの細かいルールがあり、それを守らないとボークを取られてしまいます。
例えば、セットポジションに入る際、両手を胸の前で一度完全に止めなければいけません。また、動きを止めた後、すぐに投球動作に入らず、不自然に間を取ったり、足を動かしたりするのもボークになります。
ボークになったらどうなるの? 進塁が与えられるペナルティ
ボークを取られてしまうと、 ランナー全員に1つずつ進塁 が与えられます。
例えば、1塁にランナーがいるときにボークをしてしまうと、ランナーは2塁へ進塁できます。 ノーアウト満塁の場面でボークをしてしまったら、押し出しで1点が入ってしまうことも! 特に、試合終盤の緊迫した場面では、ボーク1つが勝敗を分けることもあるのです。
野球のルールは複雑で、最初は難しく感じるかもしれません。しかし、ルールを知ることで、野球をもっと深く理解し、楽しむことができます。 ボークは、ピッチャーが特に注意すべきルールの1つです。 次回、野球の試合を観戦する際は、ピッチャーの投球動作をよく見てみましょう。もしかしたら、ボークを見つけることができるかもしれませんよ!