お好み焼きの切り方をめぐりネット上で議論勃発? 地域ごとのお好み焼き事情を追跡
近年海外からの旅行者も絶賛している日本食「お好み焼き」。日本ではお店はもちろん自宅でも手軽に作れて、身近な食べ物として非常にポピュラーなものです。“関西風”と“広島風”の2種類が存在し、日本人同士でもどちらが好きかで意見がわかれます。しかし今回話題になっているのは、種類でなく切り分け方。細かな違いはあっても“ピザ状”に切る東日本勢と、“賽の目状”に切る西日本勢で議論が勃発しています。
ネットに写真投稿されたピザカットのお好み焼きに対して、「は?? ピザちゃうぞ」というツッコミを書き込む関西人が現れます。いつも賽の目切りで一口サイズが普通の人にとっては、「これ食べにくくない?」と不思議に感じる様子。
一方で“ピザ状”に切る派の人たちは、「どこに問題があるんだ?」「他にどんな切り方あるのか教えてほしいわ」などとコメント。いつも放射状に切っているため、違和感は全くなかったのでしょう。中には「イタリアに飛んでピザの切り方問題無かったか調査したい」と疑問を持つ人が出現し、ネット上での議論は原因究明の方向に。
一説では東日本と西日本で“お好み焼きの食べ方”が異なることに、原因があるのではないかと言われています。東日本では1つのお好み焼きをみんなでシェアすることが多く、西日本では1人で1つのお好み焼きを食べます。そのためシェアする場合は均等に分ける必要があり、“ピザ状”にするともっとも公平に。1人で食べる場合には分けるというより、食べやすい賽の目にカットするのが理にかなっているようです。
ちなみにトレンダーズ株式会社は以前、「お好み焼き・たこ焼き」に関するアンケート調査を実施。やはり切り方に関する項目では地域差が生じているとの結果が出ています。しかしどちらかの切り分け方が「圧倒的に多い」わけではなく、同じ地域でも「比較的多い」と言える程度の違いしかありません。
お好み焼きだけでなく、食事は“美味しく食べる”方が幸せではないでしょうか。関西の人も関東の人にも納得してもらえる、お好み焼きの切り方が発明されることに期待します。