“カタカムナ”は歴史を覆す!? 古代の高度な文明を記す文書に様々な説が
日本のはじまりと聞くと、多くの人は縄文時代と答えるのではないでしょうか? 歴史の授業で教えられているので、当然のことです。しかし縄文時代よりもはるか昔に、“カタカムナ”と言われる文明があったとされる説がささやかれています。真偽のほどは定かではありませんが、歴史の教科書も度々変更されるほど歴史の定説は変わっていくものです。今回は、そんな“カタカムナ”について紹介します。
カタカムナは数万年前から紀元前数百年ころまで続いたとされる、日本を中心に高度な発達をした文明と言われています。カタカムナとは「カタの世界」とされる現実世界と「カムの世界」とされる3次元世界、転換を表す「ナ」に分け、頭文字を取って“カタカムナ”として考えられてるのです。現実世界と3次元世界を転換しながら循環しており、「天然循環」と言われています。
また「カムの世界」からは、意識レベルが高いと宇宙からの音が聞こえるとされ、宇宙からの響を48音を聞き分けたことで、世界の言語に使われる元となったとされています。48音のカタカムナ文字は1音ずつを集めて円形に書かれ、内側から時計回りに読むとされているそうです。仮に本当に存在していたとすれば数万年前から文字があったということになり、歴史が覆るものとなるでしょう。
そもそもカタカムナが世に出回ったのは、1949年に物理学者の楢崎皐月さんが5年の歳月をかけて解読したことがきっかけです。楢崎皐月さんは兵庫県六甲山山系の金鳥山付近で地質調査中に謎の人物に出会い、古文書「カタカムナウタヒ80首」を見せてもらったところ興味が湧き、書写をして研究を重ねたそうです。。解読後にカタカムナ文明を主張する発表をおこなったものの、“偽書”とされてしまいました。しかし現代でもカタカムナに興味を示す人は多く、カタカムナ研究者による研究は続いています。TwitterなどのSNSでもカタカムナへの関心が高い投稿は多数あり、YouTubeでも多くのチャンネルがカタカムナを取り上げていました。
また楢崎皐月さんが解読した「カタカムナウタヒ80首」には、高度な文明で栄えたとされるカタカムナ文明について記されているそうで、文明には当時の宇宙観や科学知識の他、製鉄法や医学などが存在した旨が書かれているようです。
では本当に数万年前に高度な文明があったのか気になりますが、面白い説が存在します。というのも日本最古の文書とされている「古事記」に登場する数々の神様の名前が、「カタカムナウタヒ80首」にほぼ同じ順番で登場しているそうです。しかし途中から登場しなくなり、古事記の途中でカタカムナ文明は消滅してしまったのではないかと囁かれています。
カタカムナの真偽の程はいまだに不明ですが、研究者の意見を聞くと思わず頷いてしまうような話があるもの。定説だけでは無く様々な意見に耳を傾けてみると、より一層歴史が面白く感じるかもしれませんね。