「割れた仮面は戻らない」 『BanG Dream! Ave Mujica』第2話でも闇に進み続ける仮面舞踏会に視聴者が騒然

BanG Dream! Ave Mujicaメインキービジュアル©BanG Dream! Project

 TVアニメ『BanG Dream! Ave Mujica』第2話が1月9日から放送されました。第1話も最初から最後までシリアスかつ衝撃的な展開が待ち受けていたわけですが、さらに上回る衝撃展開が第2話では待っていました。

 

 本作はブシロードが企画するガールズバンドを中心としたメディアミックスプロジェクト「BanG Dream!」シリーズのTV作品として、一部の登場人物が重なる前作『BanG Dream! It’s MyGO!!!!!』から続く物語が描かれます。前作から見たほうが理解度は深まりますが、別グループを主役にした物語となるので本作から見ても入りやすいです。

 

※この記事はTVアニメ『BanG Dream! Ave Mujica』第2話までのネタバレを含みます。未視聴の場合は本編を先に観てから読むことをおすすめします。

 

 第1話では主要な人物のひとり「豊川祥子(CV:高尾奏音)」の過去を振り返り、母親や大切なバンドとの別れ、裕福だった家庭を失うなど悲惨な人生が描かれました。さらに、よりどころにしていたバンドグループ「Ave Mujica」の世界観も武道館ライブまで到達したところで、メンバーのひとり「祐天寺にゃむ(CV:米澤茜)」の策略でメンバーの正体が明かされる形で壊されてしまいました。

 

 第2話ではメンバーの素顔が衆目にさらされた結果、さらに仲間同士の溝を深めていく様子が描かれました。今回、追い詰められていったのは、バンドでギターを担当する若葉睦(CV:渡瀬結月)です。

 

 正体が明かされた結果としてバンドが注目され、多くのTV取材が殺到しました。ただし、が注目されたのは芸能人一家の娘という立場であり、多くの衆人が彼女自身のことを見ていないようです。

 

 の不用意な発言で解散報道も出るほどバンドの状況がひっ迫していき、気持ちの余裕がなくなってきたのか、望まぬTV出演で消耗していく彼女をメンバーすら気に留めないのは心が痛くなります。

 

 バンドメンバーが実家を訪れたシーンでは、が母親の「森みなみ」に対し「みなみちゃん」呼びを強いられていたりと、の家庭環境もいびつさがありました。最後は蓄積されたゆがみが爆発し、第1話と同じくらい衝撃的な幕切れを迎えました。

 第1話に引き続き、第2話でも強烈な引きでのラストとなり、相変わらず良い結末が見えません。物語の根底に深くかかわっている前作の主人公バンド「MyGO!!!!!」が手を差し伸べ、光の届く場所へと引き上げてくれるのでしょうか。

その他のサブカル記事はこちら







関連記事一覧