『HUNTER×HUNTER』連日の「進行」に再開はいつ?最終回も影響か

DVD「HUNTER×HUNTER Vol.1」(バップ)

5月に入り、『HUNTER×HUNTER』の作者、冨樫義博先生が連日自身のXを更新、原稿の進捗に「再開はいつ」との声が見られ、期待が高まりつつあります。

『HUNTER×HUNTER』は、「週刊少年ジャンプ」で不定期連載中の人気マンガで、1998年の連載開始以後、腰痛などの体調不良により長期休載することが多い作品です。2022年12月からは、「週刊連載ではない掲載形態」に形を変え、復帰を目指しています。

休載は多いものの、国内外に熱烈なファンが多く、5月1日に原稿と思われる画像とともに昨年10月2日以来のXの投稿がされると、感涙の声が多数寄せられていました。冨樫先生は以後も原稿の進捗とともに毎日のように更新を続け、5月1日の再開時には「No.405」の原稿を進めていたところ、現在(5月22日)は「No.408」の9ページ目の画像までが投稿されています。

休載前最後となった2022年12月26日発売の「ジャンプ」には第400話が掲載されているため、既に再開後8話目の内容に着手していることになります。既に1年5か月ほど再開を待ち続けているファンにとっては、はやる気持ちもあるでしょう。

では、再開の条件はどのようなものになるのでしょうか。前回の休載時を見てみると、2018年11月26日の「ジャンプ」にて、次号以降の休載を発表し、目次コメントで「次の10週分ネームは出来ている」としています。この宣言通りとあってか、2022年10月24日に再開後には391話から400話と10話掲載して再び休載となったのです。

そのほか、ファンの間では「最終回未定」が再開を阻む要因になっているのではないかという説もあります。

『HUNTER×HUNTER』の最終回については、2023年11月21日深夜に放送された『イワクラと吉住の番組』(テレビ朝日)で、番組に手紙で回答する形で冨樫先生自身が言及しています。

その内容は「大まかにはA、B、C、3パターンの終わり方を用意しています」としたうえで、読者の反応を予想すると、賛否の割合は、Aは賛が8で否が2、Bは賛否が拮抗し、Cは賛が1で否が9くらいではないかとしています。そして「否が圧倒的なCをなぜ残しているかというとそれが一番私の好みだからです。ただ基本的にはこの3パターンのどれも選ばずに済むくらい面白い結末を考えつくのが理想であり目標です」と答え、まだ結末ははっきりとは決まっていないようでした。

さらに冨樫先生は候補から漏れたDパターンを開示しています。本記事の本筋とはずれますが、その内容を載せておきます。
「池のほとりで釣り竿を握り微動だにしない少女。突然竿が大きくなり、少女が叫ぶ。彼女の名前はギン。
ギン『来た来た来たアア‼』
池の主を担ぎ、得意げにギンはひとりの女性の前に立ち言い放つ。
ギン『約束通り主を釣ったよ‼お母さん‼』『これでもう二度と私にハンターになれとか言わないでよ…!』
(中略)
母親『(父親に対して)まったくあなたもギンもなんでそんなに…。ってそりゃミト大ばぁばとノウコばばの血筋よね…』
どうやらミトとノウコが血縁関係にない事を女性は知らないらしい。
母親『でも!ゴンじいは有名なハンターだったんだし…!あの娘だっていつかはきっと島を』」

というような内容です。ファンの方はお気付きのように、第1話での主人公「ゴン」の登場シーンを彷彿とさせるようなパターンでした。

さて、本筋に戻りますと、上述の「最終回未定」による再開目処がたたないという説は、最近の冨樫先生の投稿を見る限り、それによって筆が進んでいないとはいえないのではないでしょうか。

そう考えるとひとつの目安は、前例を見ると「10話分のストック」になるかもしれません。

まずは冨樫先生が体調を最優先していただくことはもちろんのこと、ファンとしてはやる気持ちを抑え、焦らず気長に再開のその時を待ちましょう。






関連記事一覧