ドラマ『ウイングマン』特撮ファンも大満足の大団円を迎えた最終回 特別版では大物タレントの「謎の声」も…
桂正和先生の同題マンガを原作とする実写版ドラマ『ウイングマン』が、12月24日深夜の放送で最終回(第10話)を迎えました。特撮オタクな主人公の高校生「広野健太」が異世界「ポドリムス」から逃亡した異世界人「アオイ」と出会い、彼女を追う侵略者との戦いに身を投じる特撮ヒーロー作品です。
※この記事はドラマ『ウイングマン』第10話のネタバレを含みます。未視聴の場合は本編を先に観てから読むことをおすすめします。
前回(第9話)ではウイングマンの正体が暴露された健太が苦悩するなか、ポドリムスを支配する悪の帝王「リメル」が地球に来訪しました。不思議な力を秘めた大切なアイテム「ドリムノート」もリメルに奪われた健太は、さらなる窮地に立たされます。
それでも戦いをあきらめない健太は、彼の所属する「アクション演劇部」の仲間たちのもとをそれぞれ訪れ、大切なおもちゃを渡して別れを告げます。一番大切な想い人「小川美紅」に別れを告げる勇気が出せない健太の気持ちを察し、美紅との最後の機会を作るため背中を押してあげるアオイが健気です。
健太がリメルとの最終決戦に挑む場面でTVアニメ『夢戦士ウイングマン(1984年)』の挿入歌「悪!裂!ウイングマン」のインストバージョンを使用する辺り、原作やTVアニメ版へのオマージュの高さがうかがえます。宮野真守さんが演じるキータクラーの最期も印象的でした。
最後はアクション演劇部の仲間たちも応援のため現場に駆け付け、人々の想いを背負った健太が巨大なウイングマンに変身し、同じく巨大化したリメルとの決着をつけます。健太が「王道ヒーローの勝ちパターンだ」と触れた通り、決戦に合わせ主題歌「chang[e]」が流れだす演出は視聴者も納得の「勝ちパターン」でしょう。
悪の元凶だったリメルを打倒して安堵したのもつかの間、アオイがリメルの一撃で倒れて命を落とし、健太がドリムノートを使って願いをかなえるという原作を思わせる結末を迎えました。
平和が戻ったあとに健太たちの前に人間姿のアオイが現れます。そこでアオイの髪の毛に特徴的な白いメッシュが入っていなかったのが気になりました。詳しくは触れられていませんが、ドリムノートの効果で地球人に転生したのでしょうか。ちなみに原作でのアオイは一度死んだ後にポドリムス人として復活していますが、原作と同じなら普段通りにメッシュがあるはずです。
さらにエンディング後ではGACKTさんが「闇の帝王」としてサプライズ登場し、ポドリムスの危機を示唆して続編を匂わせています。
通常版は大まかに原作通りの形で終わりますが、DMMで配信された特別版はラストに違いがあります。特別版ではエンディング曲がアニメ版で使用された「WING LOVE」に変更され、原作とドラマ版で同じシーンを見比べるように振り返っていく描写が追加されました。感慨深さが違うので、ファンであれば特殊エンディングだけのためでもDMMに加入して、特別版で見る価値があるかもしれません。