こんなこと今まであった? アニメ『義妹生活』原作者の熱い想いに歓喜の声続々
2024年7月4日に放送開始されたアニメ『義妹生活』の原作者「三河ごーすと」先生の長文による熱い想いとアニメを「補足」するコメントが話題になっています。
『義妹生活』は、原作のノベライズ版(KADOKAWAMF文庫J/著:三河ごーすと、イラスト:Hiten)やYouTube漫画を配信しているチャンネル「義妹生活」、コミックス(KADOKAWA)など、メディアミックスされた作品です。
アニメ第1話は高校生の「浅村悠太(CV:天﨑滉平)」は父「太一(CV:中島由貴)」の再婚によって、同い年の「綾瀬沙季(CV:中島由貴)」とその母「亜季子(CV:上田麗奈)」とひとつ屋根の下に暮らすことになります。互いに両親の不仲が原因で親の離婚を経験していることから、男女の関係に慎重な価値観をもつという共通点のあるふたりは、あくまでも「義理の兄妹」として距離感を保ちながら暮らしていくことを確認し合いました。
そして、ふたりは「敬語はやめた方が良いか」などと、お互いの気持ちを摺り合わせていきます。終盤では悠太が夜中に帰ると、沙季から以前の家族ではなかなか親子の関係がなかった状況が明かされます。その後、悠太の優しさが感じられる場面が描かれ、第1話は終了します。
第1話放送後には、多くの視聴者から「期待以上だった」「こういうのが好き」「声優が神…作画も素晴らしい」と好評で今後も視聴継続「確定」との声がありました。ただ、いくつかの意見では「思っていたのと違った。タイトルからドタバタラブコメかと思ったら、シリアスな作品でどう観ていいのかわからない」「さすがにゆっくりとした展開過ぎて、見続けられないかも」などと、想像とのギャップに困惑した声もありました。
たしかに、タイトルからすれば義兄妹のドキドキラブコメを想像しても不思議はないかもしれません。
そして、三河先生は自信のXに「【原作者によるTVアニメ『義妹生活』1話、解説・感想(※長文です)】」のタイトルで4000文字以上の長文をポストしました。その内容を一部抜粋すると
「義妹と生活するので、ドタバタしたラブコメのようなものを想像されていた方が多いのではないかと思います。ですがこの作品はいわゆるラブコメではありません。」
「類似ジャンルは「ヒューマンドラマ」等になるかもしれませんが、それよりは恋愛感情にフォーカスしているので、ピッタリなジャンル表現が既存のものに見当たらず、私と担当編集者の間で、「恋愛生活小説」と銘打って連載していくことを決めました。」
「実はアニメオリジナルの描写がかなり多く、セリフやシーンの省略(カット)も非常に多いです。引っ越してきた沙汰が壁に貼られたシールを発見し、指でなぞったり。帰宅した沙汰が、明かりのついているリビングを見て、何かを思ったり。カップみそ汁の存在を強調し、過去の食事風景をフラッシュバックしたり。これらはすべてアニメオリジナルです。が、その、原作小説で記述されずに、この二人の物語においては確かに存在したであろうシーンだと私は感じています。」
「じっくりと世界に浸って、ゆっくりと視聴者を見守って、細かいところに愛情を感じる……それらを受け入れる体験を求めている人に1人でも多く届けばいいな、と。」
などと、本作がどのような作品なのか、三河先生とアニメ制作側が互いにリスペクトし合って作品を作り上げてきた想いが伝わるものでした。
この投稿には、「原作者さんからのこういうの助かります。自分が感じたものとの答え合わせ、また自分が言語化できないようなものもしっくり言葉にさせて頂けるのが本当にありがたい」「アニメから見た者です。義妹生活の良さは展開よりも雰囲気にありました。その答え合わせができたみたいで嬉しいです。これからもアニメ楽しみに見ます」「初見の方も好意的な方も多い中、このテンションでずっとやるの?って方もいて興味深かったです。そんな方達への補足になるとよいですね」などと、原作を知る方も知らない方も感銘を受けた声が多く見られました。
また、三河先生は7月10日にも第2話に向けて「TVアニメ「義妹生活」2話の解説・感想を書き終えた(中略)明日のTOKYO MX放送後に投稿するので、読みたい人だけ読んでくださいませ」とポストし、ファンから期待と喜びの声があがっています。
アニメ『義妹生活』は、TOKYO MX、BS11、AT-Xなどで7月4日から放送中、その他の配信サイトでも順次配信される予定です。第2話は、明日7月11日に放送予定です。
三河先生の第1話後の投稿
https://twitter.com/mikawaghost/status/1808863069390680504
三河先生の第2話に向けた投稿