『【推しの子】2期』18話 かなとあかね、積年の想いを彩る秀逸な演出に「えっぐ」

黒川あかねと有馬かなの海の日ビジュアル 『【推しの子】』TVアニメ公式Xより

今夏の期待のアニメ『【推しの子】2期』が2024年8月7日に第18話(2期としては第7話)が放送され、「星野アクア」(CV:大塚剛央/内山夕実)」や「有馬かな(CV:潘めぐみ)」「黒川あかね(CV:石見舞菜香)」たちが、舞台「東京ブレイド」に臨み、かなとあかねの演技を中心に描かれました。

 

※この記事ではアニメ『【推しの子】2期』の内容に触れています。未視聴の方はご注意ください。

 

『【推しの子】』(原作:赤坂アカ/作画:横槍メンゴ)は、2020年4月に「週刊ヤングジャンプ」で連載が始まり、現在までに累計1650万部を突破している同名マンガが原作です。

 

『【推しの子】2期』は前話(16話)まで、舞台「東京ブレイド」の脚本を巡るトラブルや、アクアが過去のトラウマに苛まれ苦悩する様子など、舞台を迎える背景が描かれました。

 

前話(17話)では、いよいよ舞台が開幕し、「キザミ」役を演じる「鳴嶋メルト(CV:前田 誠二)」と「匁(もんめ)」役を演じる「鴨志田朔夜(CV:小林 裕介)」の戦いを中心に描かれ、メルトが過去のレッテルを克服する見事な演技を披露しています。

 

そして、18話では、かなとあかねの演技を中心に描かれると、あかねが幼少期にTVで輝くかなに魅了されて役者の道にすすんだこと。しかし、追いかけてみるとかなの心ない一言に傷付き、その言葉をきっかけに勉強して、かなの苦悩を知ったことなどが描かれました。

 

このふたりの幼少期の場面では、背景などでその時の感情を上手に演出されています。なかでも、オーディションに臨むあかねが自動販売機で出会った制作サイドの男性にかなに間違われ「もう合格者はかなに決まっている」と、心ない一言を言われた際に描かれた少しの演出には、大きな反響がありました。

 

男性が自動販売機で飲み物を購入すると、ボタンが「売切」の表示に変わったのです。これは、当時のあかねに対する「もう合格者はかなに決まっている」という言葉やあかねの想いに重なる演出で、視聴者からは「有馬かなを選ぶ事は最初から決まっていたという事実を助長する描写になっているの、エグ過ぎ」「男にとって有馬加奈を選ぶことはすでに決まっており、他の選択肢は意味を持たないという考えを反映している。楽しいし風刺的」

などと、見逃してしまいそうな演出に、驚きの声が見られました。

 

この18話では、演技で思い切りかなにぶつかろうとするあかねと、上手に役者として演じようとするかなの想いが交錯し、あかねは納得できない様子でした。終盤でこれにアクアが参戦する意向を示しており、次話以降で彼らがどのような演技を見せてくれるのか、期待が高まります。

 

アニメ『【推しの子】2期』は、毎週水曜日23時より「TOKYO MX」ほか全国35局にて放送中で、「ABEMA」では同時配信、その他の配信サイトでも順次予定されています。まだまだ始まったばかりの同作を視聴してみてはいかがでしょうか。

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